日本潰瘍学会
 
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ご挨拶

ご挨拶
第33回日本潰瘍学会会長 桑山 肇


1973年に実験潰瘍懇話会として創設された本会は、1991年には学会へと発展し、今年度からは「日本潰瘍学会」として名称変更されました。
ご承知の如く、本学会は胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの消化性潰瘍の診断と治療を中心のトピックスとして捉え発展してまいりました。

他学会には見られない最大の特徴は、臨床と基礎の壁を乗り越えて「潰瘍学」を研究するという基本的理念に貫かれている点であります。臨床は医師からの発表がほとんどを占めますが、基礎からは薬理や病理の研究者も多く参加されています。学会の成果が新薬の開発に繋がって市販にまで進んで臨床の場にフィードバックされ、潰瘍患者さんにとって大きな恩恵とまでなった薬剤も少なくありません。実際に、例年、製薬会社の開発部門からの発表も多くメーカーの研究者の方々も多くの学会賞を取得されています。2002年には日本実験潰瘍30周年記念誌も発行され、この間のさまざまな進展が記述されています。

このように消化性潰瘍を中心に発展してきた本学会ですが、他方ではHelicobacter pylori感染症のひとつとして消化性潰瘍が認識されるようになり、疾患概念や治療が大きく変貌しました。
Helicobacter pylori感染症の診断法や治療法も確立され合併症のない消化性潰瘍の大きな問題は解決いたしました。代わって胃・食道逆流症に代表される食道潰瘍や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患が臨床的に重要な課題となってきました。

このように内容には時代的変遷がありますが、基礎と臨床がお互いの垣根を越えて病態解明と治療法の開発を行うという学会の根本的なphilosophyには変わりがありません。今年の第33回学会にも基礎、臨床を問わず、医師、メーカーを問わず、多くの発表を期待しています。















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